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ラストゲーム [子どもよもやま]

2011.6.7 tue.

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毎年めりっさの庭に咲くミニバラ“グリーンアイス”

息子が小2か小3の母の日に贈ってくれたバラです。
バラの管理が下手な私ですが、このミニバラだけはなんとか枯らさずに育て続けています。

その息子は現在中学3年。
大きな節目の年を迎えています。

  今日はきわめて私的な「こどもよもやま」カテゴリーの記事です。
   花とハーブのお話はお休みになります。ごめんなさい!
   興味の無い方はスルーしちゃってくださいね。

 

子育ての最終目標は、子どもが自分の力で生きていけるようにすること…。

だから、親の手から離れていくのは喜ぶべきことだと理屈では分かっていますが……

 

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昨日は息子の中学の部活動最後の大会の日。

トーナメント戦で負けた時点で中学の部活動が終わってしまう…そんな
ちょっと切ない一日でした。



幼いころ、公園で身体を動かすことは大好きだけど、球技や集団行動があまり
得意ではなかった息子を、テニススクールの一日体験講座に連れて行ったのは私でした。

そして私の予想通りテニスに興味を持ち、スクールに通い始めたのが小2の春。

以来、途中、別のスクールに変わったり、私が忙しくて送迎しきれなくなりそうになったりしながらも
大好きなテニスを続けてきた息子。

そして中学入学が近づいてきたころ、一つの悩みを抱えることになりました。
スクールで習ってきたのは硬式テニス、
しかし地元の中学には硬式テニス部がないので、
学校の部活動に入らずスクールに通い続けるか、
学校の部活動のソフトテニスに転向するか…。

親子で悩んだ末、
中学生にとって部活動は人間関係を形成するうえでもとても重要なものだから…と息子を説得し、
学校の部活動に入るように仕向けたのも結局私でした。


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硬式テニスから離れることは、彼なりに抵抗があり、つらいことだったはずです。

それでも、前向きな姿勢で学校のソフトテニス部に所属し、
上級生引退後の2年の夏からは部長も務め、部の運営に悩んだりもしながら
着実に少しずつ成長しているように見えました。


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部長就任後初の大会。
団体戦は、こんな風に皆であいさつを交わしてスタートします。


この年、私も部活動保護者会の部長を引き受けたので、

親子でソフトテニス部の活動に熱中した一年間でした。

 

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息子には、小さいうちから、なるべく自分のことは自分で決めさせ、過度な口出しをしないように
してきたつもりですが、唯一テニスに関しては、ついつい口出しもしてしまう私なのでした。


 

中学入学当初は、高校に入ったらまた硬式テニスをやりたいと言っていた息子も
いつの頃からか、他のスポーツにも興味を持ち始めたり
スポーツ以外に興味の対象が広がったりもしていたようです。

そして、高校に入ったらテニスを続けるかどうかは分からない…との言葉も聞かれるようになり…
それはどちらかというと、もうテニスは止める、と言い切ることをためらっている
彼なりの婉曲表現なのかな…とも取れる言い方で…

 

そんな中で迎えた引退試合でした。

大げさなのですが、彼のテニス人生最後の試合かもしれない…

テニスをする彼の姿をずっと楽しみに見てきた私のほうが、本人よりも
感傷的になっていたかもしれません。

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部の仲間の応援を受けてのラストゲーム…。

    一度はマッチポイントまで行きながらも競り負けるという
    何とも無念な幕切れでした。

    一回戦を突破した他の部員たちも、2回戦、3回戦と進むうちに
    トーナメント表から姿を消していき…

    息子たちN中ソフトテニス部3年生の部活動は幕を閉じました。  
    
    
    

 

私の中では、テニスに関しては、彼と二人三脚で歩いてきたような感覚がずっとありました。
そして、昨日のラストゲームで、私が勝手に思ってきた二人三脚は終わりました。

もし彼が、来年高校生になって、やっぱりテニスを続けることになったとしても、
もう私の手の届かないところでプレーをすることになるでしょう。

部活動の保護者会役員として、テニス部にかかわってきたこの1年が、私にとっては、
子離れ前の、息子との最後の蜜月だったのかもしれません。

 

自分の息子だけではなく、多感な14歳のテニス少年たちの一年間を
断片的にとはいえ見続けた日々は、予想以上に案外楽しいものでもありました。 

N中ソフトテニス部のみんな、お疲れ様でした!!
一年前と比べてびっくりするくらい上達して、
人間的にも成長した姿を見ることができて、本当に嬉しかったよ。

上級生の引退試合に必死の応援をしてくれた2年生たち、ありがとう。
まだあどけなさの残る君たちの今後の成長を、できることなら見続けていきたかったけど……。


楽しい一年間を過ごさせてくれた顧問の先生や部員のみんな、そして息子にも感謝しなくちゃ…

そんなことを思うラストゲームの日でした。

 

 

 


タグ:子育て
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コメント 18

ゴーパ1号

お母様の応援、きっと大きな励みだったでしょうね^^
by ゴーパ1号 (2011-06-07 23:50) 

チョコミント

読み終わると、静かに感動させられるものを
感じましたよ!

>そして私の予想通りテニスに興味を持ち、
>スクールに通い始めたのが小2の春。
硬式と軟式ではフォームも全く違うので、
最初にテニススクールできっちりと硬式フォームを
身に着けたのが良かった!と思いますね!
それも、テニスを始めるモチベーションを
お母さんが作って下さった”優しい母心”
が素晴らしいと思います!

>私の中では、テニスに関しては、彼と二人三脚で歩い>てきたような感覚がずっとありました。
その気持ちに似た感覚をCMも経験したことがあるので
共感できるものがありますよ、
素直な息子さんだなぁ~と感心させられていますが、
本当に気持ちの上でも二人三脚で歩かれたテニス
だったような気がします。

 CMの場合は娘が習っていたピアノになるが・・・
 中二でピアノを続けることを嫌がるように
 なったので、めりっささん親子のような感動的な
 終わり方ではなく、不完全燃焼ような
 もやもやとした気持ちのままの最後でした・・・

今から高校受験に向けて、
再び息子さんと共に頑張って下さいね!

by チョコミント (2011-06-08 05:56) 

majoramu

我が家も同じようなことでしたよ。
子供のころからいろんなスポーツは体験させましたが
小学校から高校までサッカーでした。
結局は プロサーファーを10年やって 今は銀座のホテルでコンセルジュやってます。一つ一つがいい経験だったようですよ。
by majoramu (2011-06-08 06:42) 

kuwachan

おはようございます。
息子さん、ソフトテニス部での思い出はずっと心に残ることでしょうね。
by kuwachan (2011-06-08 06:59) 

畑の帽子

部活動の保護者会、他所のお子さん方とも触れ合って良い時間を持たせていただいたんですね。そのくらいのお年頃だと仲間たちの中で我が子がどんな風なのか見られる機会がだんだん少なくなりますし。 ^^
ちょっと寂しいけど、終わりがあれば又次のスタートが。
お疲れさまでした。
by 畑の帽子 (2011-06-08 08:15) 

mimimomo

おはようございます^^
子供の成長は楽しみでもあり、ちょっと悲しい^^
我が息子もテニスをやっていました。でもスクールで。部活は
どうも彼の心には向かなかったようです。
ご子息もいよいよ受験ですか? やはり高校を出るまでは
まだ子育ては続きますね・・・頑張ってください。
by mimimomo (2011-06-08 08:28) 

toro

どんな形であれ、子どもの成長を見られるというのは羨ましいです。
いろんなご苦労はあったかと思いますが、正解はないですからね。
まだまだ、息子さんはこれからですよ。
暖かく見守ってくれる母がいるというだけでも違うはずですから。
どんなときでも味方でいてあげてください。
お疲れさまでした。そして息子さんの成長を教えてくれてありがとう。
(他人の子でも、どの子でも、子どもの成長を見るのは楽しいですよ~^^;)
by toro (2011-06-08 09:04) 

ララアント

めりっささんの胸中に去来する諸々の思いが
伝わってくる 素晴らしい記事に感動しています。
ブログを休眠していた一年の間に 息子さんは3年生・・・
「どうなさっているかなぁ~!」と。
やはり 中学生はソフトテニスなのですね!?
30年前に息子達が手ほどきを受けた お父さんからのテニスは
軟式テニスでした^^
そして 高校 大学と二人とも硬式テニスサークルに所属。
大学では直ぐに部長になり その辺(人間関係の軋轢など)が
就職活動に 好影響を及ぼしたかに思えます。
いつまで経っても 「お母さん」・・・見守っていってください。。。
by ララアント (2011-06-08 11:21) 

いろは

こんにちは^^
親子でテニスに関わって、楽しみも苦しみも共有できたことは
素敵なことですね♪
息子さんにとって素晴らしい財産になったと思います。
我が家は長男が、小学校から中学まで剣道をやっていましたが、
高校になって軟式テニスをやるようになり、今でも大学時代のテニス部の方たちと、夏合宿をやっています。

by いろは (2011-06-08 11:23) 

cooky

うちの息子はまだ3歳。
けれど、めりっささんのお話を読んで
なんだかグッとくるものがありました。
いつの日か、うちも子も子離れする時期がやってくるのかと思うと
目頭が熱くなってきます。。。
by cooky (2011-06-08 13:39) 

aya

頼もしい息子さんですね、いっぱい
思い出を作って、新しい世界へ飛び出して欲しいですね♪
by aya (2011-06-08 20:07) 

めりっさ

ご訪問いただいた皆様、コメントをいただいた皆様、ありがとうございます。
これまでも、子育ての節目に感じたことを綴ってきたことはありましたが、今回の記事は特に私的な色合いが強いため、記事をアップするかどうか、また、コメント欄を開くべきかどうか悩みましたが、たくさんの方に読んでいただき、また、やさしいコメントをいろいろいただき、感謝しております。本当にありがとうございます。

■ゴーパ1号様
14歳の息子にとって、いちいち顔を見せる母親の存在ってどうなんでしょうね~。きっと煙たい思いもあったに違いありませんね。

■チョコミント様
親というのはどうしても、自分の思いを子どもに託してしまうものなのですね。
そうですか、チョコミントさん親子はピアノでしたか…。
芸術の分野を極めるのは、スポーツ以上に難しいですよね。きっと娘さんなりに中2まで頑張っていらしたのでしょう。
身近な母友達とはこういう話は案外しずらいものですから、親としての思いを共有できる方がいて下さって嬉しいです。
やさしいコメント、ありがとうございます。

■majoramu様
息子さん、元プロサーファーですか!すごいですね。
スポーツを通じて、きっと精神面も鍛えられたのですね。

■kuwachan様
そうですね、そうであってほしいと思います!

by めりっさ (2011-06-08 22:33) 

めりっさ

■畑の帽子様
>そのくらいのお年頃だと仲間たちの中で我が子がどんな風なのか見られる機会がだんだん少なくなりますし。

そうなんです。一人っ子なので、家で兄弟と絡む姿を見ることもありませんから、わが子が子ども同士の世界でどのような様子なのか知るすべがなくなってくる時期でした。
部活動という、生の子どもたちの姿が見られる場所に近づくことができたのは、親として本当にいい経験でした。
そうですね。次へのスタート…。子どもの方が切り替えが早いですから、私もしっかり切り替えないと、置いて行かれそうです(笑)!

■mimimomo様
そうですか、mimimomoさんのお子さんはずっとスクールだったのですね~。部活には確かに向き・不向きもあるかもしれませんよね。
私は、部活のソフトテニスに転向させたことが、ずっと心に引っかかっていましたが、結局良かったのか悪かったのか、結論は出ないんですよね~。
一人っ子ですから、何かの絆で結ばれた仲間を作れたら…思ったのですが、どうでしょう。何年か後に本人に聞いてみたいです。

■toro様
とてもやさしいコメント、ありがとうございます。
そうなんです、子育てって正解がないんですよね…。
いつも選択を迫られ悩み、結局良かったのか悪かったのかわからない…。
子育て友達ともこういう話って案外しずらいものですから、時々ふっとブログに書いてみたりするのですが…
toroさんのコメント、本当に嬉しかったです。
そうですね、いつも子どもの味方で。そしてどういう方向に進もうとも、いつも応援をしてやれる親でいたいですね。
ありがとうございます。


by めりっさ (2011-06-08 22:52) 

めりっさ

■ララアント様
息子さんたち、お父様から手ほどきを受けたテニスをずっと続けていらしたのですか。素敵ですね。
部活動やサークルには人間関係の軋轢はつきものですが、それをよい方向に活かせたというのはやはり息子さんのお人柄、ひいてはご両親の育て方が良かったのでしょうね。
わが息子も一時期は部長としてかなり悩んでいました。その経験を今後に活かしていけるかどうかは息子次第ですね。

■いろは様
剣道からテニスですか。うちの息子はどうなるのかなぁ。
競技は変わっても、できれば男の子にはスポーツを続けてほしいですね。
今でも夏合宿ですか。良いですね~。そういう人間関係をうちの息子にもぜひ築いていってほしいです。
by めりっさ (2011-06-08 23:05) 

めりっさ

■cooky様
今3歳の息子さん…どんなふうに成長するでしょうね。
子どもの成長とともに、時間が経つのがとても速く感じられるようになって来ました。
今はまだゆっくり流れる時間を、息子さんとたくさん共有していってくださいね~!!

■aya様
子どもはどんどん新しい世界に向かって歩いて行けるんですよね。親の方は年を食っている分、新しい世界に向かうのが難しくて…。
若さって良いなぁって、近頃しみじみ思いますよ(笑)!

by めりっさ (2011-06-08 23:19) 

ももこ

まだ、子育て中だったんですね。
思春期のお子さん、自立して行かなきゃ困ることで、
親はさみしくなりましが、ずーと見守ってあげる、
その思いが必ずまた帰ってきます。
息子はよく言うじゃなりませんか、娘よりおかあさん想いと。
by ももこ (2011-06-10 02:01) 

めりっさ

■ももこ様
そうなんです、遅くに親になったので、一人息子はまだ中学生…。同い年でももう普通におばあちゃんになっている方もいらっしゃる歳なのですけどね(^^ゞ
子育て…この正解のない道を日々迷いながら歩いていますが、まぁいい子に育ってるかな…と自画自賛してみたり(笑)。
徐々に手は放しても、まだまだ目は放せない年頃の息子です。
by めりっさ (2011-06-10 09:38) 

MERRY

うちは住んでいるマンションにテニスコートがあったりしたので、幼稚園の頃から硬式テニスをしていて、中学も私立だったので硬式テニス部に入り、高校までやってましたけど、大学で文科系のサークルに入り、今に至ってますよ。テニス、大人になってからも、趣味でも、とてもいい素敵だと思いますよ。
by MERRY (2011-06-12 22:20) 

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