ラベンダー大研究☆ [ハーブ活用法]
2008年6月29(日)
昨日の収穫です。
グロッソ・ラベンダーが花盛り、その下はこちらも花盛りのレモンタイム。
ピンクのお花はコモンマロウ、そして青ジソとトマト。
作り方は、昨年のラベンダーの記事 をご覧くださいネ!!
青ジソとトマトはそのままお昼のパスタの材料となって胃袋に吸収され、
レモンタイムはハーブバターとなり、今朝の食卓に乗りました。
葉を細かく刻んでバターと混ぜるだけ。簡単です~!
※生のハーブを混ぜていますので、日持ちはしません。2~3日で食べきれる量を作りましょう。
さて、6月17日の記事の「これは何でしょう?」の蕾が咲きました。
6月28日
正解はエキナセアでした~
インフルエンザをはじめとして、さまざまな薬効が注目されるハーブですが、
お花としても人気上昇中で、育てている方が最近増えているようですね。
さて、今日のブログの書き出しは、「グロッソ・ラベンダーが花盛りです。」でした。
ラベンダーにもさまざまな品種があるのは皆さんもうご存じのことと思いますが、
ラベンダーの品種について、少し詳しくまとめてみたいと思います。
ラベンダーの仲間は大別すると大きく4つのグループに分けられます。
① ラバンドゥラグループ
② ストエカスグループ
③ デンタータグループ
④ プテロストエカスグループ
①は、さらにこの中にも分類があって少々複雑になりますので、②から説明します。
②ストエカスグループ
ストエカスラベンダー(別名 フレンチラベンダー)
学名: L. stoechas
原産地:カナリア諸島、アフリカ北部、スペイン~トルコ、中東地域
特徴: 花の先端に苞葉がある。
ほとんどの品種が半耐寒性(~-5℃)
薬用や化粧用に利用される
兎の耳のような苞葉が特徴的で、香りもすぐれたものが多いグループです。
5月頃に開花するものが多いですね。
なんとなく親しみやすいラベンダーです。
ストエカスグループの中でよく知られる品種には、
ストエカス・アボンビュー L. stoechas ‘Avonview’
ペダンクラータラベンダー L. stoechas subsp ‘pedunculata’
などがあげられます。すべて兎の耳の仲間ですよー!
③デンタータグループ
デンタータラベンダー(別名 フリンジラベンダー)
学名:L. dentata
原産地:カナリア諸島、アフリカ北部、スペイン
特徴:鋸歯のある緑の葉をもち、花穂が短い。非耐寒性。
歯が並んだような形の葉っはが特徴です。
花は春早い4月ごろから咲くことが多く、四季咲きになる場合もあります。
香りの成分として利用されることはほとんどありません。
※デンタータラベンダーを「フレンチラベンダー」と呼んでいる場合が時々あるようです。
その辺、混乱しやすいので、お気を付け下さい。
④プテロストエカスグループ
プテロストエカス系ラベンダー
原産地:カナリア諸島、アフリカ北部、ヨーロッパ南西部
特徴:シダのような深い切れ込みのある葉が特徴。花は四季咲き性が強い。
香りはほとんどなく、観賞用。非耐寒性。
※一口に非耐寒性と言っても、寒さへの適応力は様々で、私の家の例では、
デンタータは軒下での越冬可能でしたが、こちらのプテロストエカス系は、
軒下での越冬もできませんでした。より寒さに弱い品種と言えそうです。
プテロストエカス系でよく知られる品種には
ピナータラベンダー L. pinnata
ムルチフィダラベンダー(別名ファーンラベンダー) L. multifida
などがあります。
最後に①ラバンドゥラグループです。
ラバンドゥラグループにはさらに、
スペインからギリシャまでの地中海沿岸地方に分布する
・コモンラベンダー系
・スパイクラベンダー系
・ウーリーラベンダー系
と3つの系統(原種)があり、
さらに・コモン系の栽培品種、
そして・ラバンディンなどの交配種
などが含まれます。
複雑ですね…。
・コモンラベンダー系(別名 イングリッシュラベンダー、トゥルーラベンダー)
学名:L. Angustifolia
特徴:精油の原料となる、香りの優れた品種。
花穂、花茎ともに短め。耐寒性。
高温多湿に弱い。
さらにコモンラベンダー(原種)をもとにした栽培品種に
‘オカムラサキ’ ‘ロイヤルパープル’ ‘ヒドコート’ ‘コモンアルバ’ ……
などがあり、それらも全てラバンドゥラグループに分類されます。
*学名は、
たとえば‘オカムラサキ’の場合 L. Angustifolia ‘Okamurasaki’
‘ヒドコート’ なら L. Angustifolia ‘Hidocote’ というようになります。
日本で栽培されているものは、本州では6月ごろ、有名な富良野では7月ごろに咲く、
小さめの株で香りのよいものがほとんどここに分類されます。
・スパイクラベンダー
(すみません…画像ありません)
学名:L. latifolia
特徴:葉が灰緑色でやや幅広い。
コモン系より花期が遅く、耐暑性が強い。
香りはカンファー系が強い。
・ウーリーラベンダー
(こちらも画像なしです)
学名:L. lanata
特徴:全体に白い綿毛でおおわれている。
カンファー臭があり、多湿に弱い。
そして、ラバンドゥラグループの最後になりました、
・ラバンディン系(コモン系とスパイク系の交配種)
我が家のグロッソ・ラベンダーなどはこのグループに属します。
学名:L. ×intermedia ‘Grrosso’
特徴:精油分が多く香りが強い。
暑さに強く、日本でも栽培しやすい。
花茎は長く、3本にわかれる。花穂も長く、ボリュームがある。
開花時期はコモン系よりやや遅い。
株全体はこんなボリュームです!
一番高いところは私のみぞおちあたりまでありました。1メートル以上はありますね!
ラバンディン系では他に
スーパー L. ×intermedia ‘Super’
プロヴァンス L. ×intermedia ‘Provance’
などの品種が良く知られています。
大変長くなりましたが、
自分自身の頭の整理を兼ねて、以上、ラベンダーの分類について、まとめてみました。
あのさぁー、
今日のめりっさのブログ、長くてマニアックで、誰も読んでくれないんじゃない?
僕も眠くなっちゃったしさー(モ)
お言葉ですが、眠くなるのはラベンダーの香りの効果なのよ!
それに、めりっさは一応ハーブインストラクターだからね!!
たまには気合いの入った記事も書かなくちゃ!!(め)
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きれいなバンドルズができたのですね。
めりっささんの説明をよんで我が家のラベンダーを改めて見てみると、ベランダの鉢植えはデンタータグループで畑はラバンドゥラグループのようです。ラバンディンのスーパーが畑の新顔のようです(ラベルはそうなっていました)。それぞれ香りが似ているようで微妙に違うようですね。
でもモモタクンが好きだというラベンダーの香り、好きです。
近々ラベンダーを見に行けるので、この記事をしっかり頭においておきたいと思います。 ^^
by 畑の帽子 (2008-06-29 15:30)
エキナセア、可愛い花が咲くんですね。
育ててみたくなりましたよ。ラベンダー、色々種類はあるなあ、と感じてはいたんですが、こうして分類されたものを紹介してもらうと、想像以上に種類が多いなあ、とびっくり。
富良野のラベンダー畑に行った時のことを思い出しました。
カーフェリーで行って、10日間、北海道を移動したんですが、車にラベンダーを買ったものを入れていたら、すっごくいい香りでした。
by MERRY (2008-06-29 16:41)
ラベンダーもいろいろな活用方法があるのですね~。
品種もこんなにたくさんあるとは知りませんでした!
ラベンダーでうちの近くですと、たんばらラベンダーパークかなあ。
めりっささんの記事をしっかり読ませていただいたのでさらに行ってみたくなりました!
by カズ (2008-06-29 18:51)
楽しみながら読んで、大変参考になりました。
ありがとうございます。
by sonata (2008-06-29 20:20)
すごい、すごい!とっても勉強になりました♪
ハーブ大好きだけど、まだ全然詳しくなくて・・。
今年はラベンダーとオレガノに夢中になっていて
色んな種類を買って増やしているところなのです。
私は断然ラバンドゥラグループ派です(笑)。
欲しい種類は「ようてい」。なかなかないんですよね・・。
色々と今忙しくて・・、訪問も記事も遅れがちですが、
またよろしくお願いします。
by Natures工房-晶- (2008-06-29 21:32)
こんばんは。
ラベンダーの解説、とても分かり易くて
勉強になりました。有難う御座居ます^^
by 絵瑠 (2008-06-29 22:26)
ラベンダー=北海道=寒いところというわたしの頭の中の方程式が崩れ去りました。(>_<)
今回の記事を見ながらラベンダーの家系図(?)
みたいなものが作れますね。
by 多夢 (2008-06-29 22:39)
ハーブといえばラベンダー、という感じがしますね。
ウチのベランダにあるのはグロッソ・ラベンダーとレースラベンダー(ピナータ?)です。実生のもあったんですけど、ついこのあいだ枯らしてしまいました。グロッソは来年こそ咲かせたいです。こんな大株にするのは無理と思いますが・・・。
by HEIJI (2008-06-29 22:58)
ラベンダーといっても、色んな形があるなぁとは思っていましたが、こうして分類解説いただいて、すっきりしました。なるほど~♪
うちには、フレンチ系とコモン系が多いかな。
エキナセアの花、かわいらしいですね。
by まるこ (2008-06-30 07:15)
画面から香りが漂ってきそうです。
ラベンダーの香りは・・・やっぱり乙女な香り!
ひと昔前はラベンダーもスズランも北海道に行かないと!みられない花だったのに・・・今、どこでも見られますね~。
って、どんな昔だい! っていう位古い話ですな~。
フレンチラベンダーの兎の耳みたいなゆらゆらが好きです。
バンドルズ・・・すてきです!
by こぎん (2008-06-30 08:08)
うむむ。なるほど。
自分で育てるラベンダーは、よく育つものとぜんぜんダメなのと
極端なんですよ。
きっと土や気候にもよるのですね。
by ゴーパ1号 (2008-06-30 11:48)
すごく勉強になりました。ラベンダーといっても色々種類があって
何が何だかよくわからないんですよね(* ̄▽ ̄*)ゞ
今年もラベンダーバンドルズは作れそうにもありません・・・
やっぱり畑じゃないとしっかりしたラベンダーは収穫できないのかな~
by やや (2008-06-30 13:17)
インストラクターされているんですか!! 凄い!
イングリッシュラベンダー・・前あったのですが・・枯れてしまいました・・・
今はフレンチラベンダーが増え続けています・・・でもこれってドライできませんよね?? 出来ます?
by あんみつ (2008-06-30 14:50)
ラベンダーを4種類ほど育てていますが、
分類が今一つ理解できていない自分です(今二つも三つもかな)
ラベンダーの内容が濃くて参考に(テキスト)なります!
でも拝読してもよく理解することができないですが・・・(^_^;)
by チョコミント (2008-06-30 17:43)
ハーブバターかぁ、良いですね。今度やってみよ♪
by すうちい (2008-06-30 18:55)
こんばんは^^
ラベンダーは以前我が家にありました。木の様に太くなってしまって、十年以上花をつけていましたが、今はもう駄目になって抜かれました。
どの系統だったかしらね~ うさぎの耳系じゃないわ^^
①の系統だと思う。
北海道でラベンダーって有名ですが、やはり①の系統かしら~
by mimimomo (2008-06-30 19:49)
かなり昔NHKの少年ドラマシリーズ、タイムトラベラー(原作はおなじみ
時をかける少女)という作品でラベンダーがタイムスリップの重要な
キーワードに使われていてその時初めてラベンダーを知ったのですが
現物を見たのはそれからン十年してから。
埼玉の花農家に友人がいて毎年贈ってもらってます。宿根草になって
だんだん大株に育っています。
by 火水隊選手 (2008-06-30 21:20)
ラベンダーにもいろいろあるんですね、耐寒性・非耐寒性のものがあったり、高温多湿がダメだったり。
北海道のような梅雨のないようなところがやっぱりいいんでしょうね~。
ハーブを生活に上手に取り入れると、贅沢な気分が味わえそうですね。
ハーブを楽しむ心の「ゆとり」。。。欲しいなぁ^^
by ぐりこママ (2008-06-30 23:04)
詳しい分類、大変参考になりました♪
by MOCOMOCO (2008-07-01 12:40)
風邪のとき、レモングラスの蒸気がいいって聞いたことはありますが、エキナセアも爽やかそうですね。
by てでぃ (2008-07-01 13:30)
うちのラベンダーは 咲く前は 蕾から全然香がしなかったけど、咲いた後の蕾は とても 良い香りが しました。イングリッシュラベンダーだとは 思うのですが。。そういう、ものなんでしょうかf^_^;
by かっちゃん (2008-07-01 16:48)
ご訪問&nice&コメントをいただいた皆様、ブログランキングへの応援クリックいただいた皆様、いつもありがとうございます。
今回もコメントへのお返事が滞ってしまってどうにかしなくては…と思っていた矢先に、事件が起きてしまいました。
今朝、朝から妙にハイテンションだったモモタ君、私の枕元でジャレジャレモード全開になっておりまして…そろそろ起きようと私が目をあけたのと、ジャレジャレモードのネコパンチが私の眼を襲ったのが同時でした…。
目の上をモモタの爪が滑っていくのを感じて…
角膜に傷がついてしまいました。
というわけで、さすがにへこんでいます。もともと強度近視の眼ですが、視力がちゃんと戻るのか…ちょっと不安です。
そんなわけで、PCも眼に負担をかけるので、しばらくは皆様のところへのご訪問やコメントのお返事を控えさせていただこうと思いっています。
眼が回復したらまたお会いしましょうね! めりっさ
by めりっさ (2008-07-01 17:37)
流石はめりっささん、ハーブインストラクターの面目躍如の記事でしたね。
ラベンダー全体は、科ではなく、亜科位になるのでしょうか?そして、それぞれの分類が、属に当たるのかな?
↑それは、大変でしたね。眼というのは厄介なコトにもなりますから。もうちょっと間が悪ければ、もっと大事になっていたかも知れませんし・・・。
色々と不自由でしょうが、どうぞしっかりと養生なさって、お早い快復をお祈りしております。お大事に。
by SAKANAKANE (2008-07-01 23:06)
大事に至らず、不幸中の幸いでした。
偶然が重なった事故でしたね。
眼はデリケートな場所ですから、どうぞ、無理せず、
ゆっくり養生してくださいね (ёvё)ノ
by MORIHANA (2008-07-02 13:07)
ああ、そんな事件が起きてたんですか。
目はとても大事ですから、ゆっくり、休んでくださいね。
by MERRY (2008-07-02 17:34)
ネコパンチ事件(というか事故ですね)
そんなことがあったのですか。
どうか変な症状がでませんように。
by 多夢 (2008-07-02 19:20)
大変でしたね。
自分も角膜を痛めた(ほんのちょっとです)ことがあるんですが、治るまでが憂鬱でした。
早く良くなるといいですね。
お大事に。
by HEIJI (2008-07-03 01:11)
めりっささんPCやっている場合じゃないので今は目の回復のためにちょっとお休みしてくださいね!
どうぞお大事になさってください!
by カズ (2008-07-03 07:26)
めりっささん、はじめまして。
ガーデニングをキーワードにブログめぐりをしていたら
こちらにたどり着きました。
ハーブのお勉強をしたいなぁと思っていたところ、
とても参考になりました♪
目の傷、早くよくなりますように...お大事になさってください。
by かな (2008-07-03 09:55)
ネコパンチ事件の事を知ってショックです!
実は、自分も子供の頃に子猫から
目をひっかかれた事があるんですよ!
昼寝をしていた時に枕もとに子猫がいたらしく、
目覚めて瞼を開いた瞬間に(まつ毛でタマをとったようで、)
瞼と角膜に少し引っ掻き傷をつけられてしまいました。
ムカついて殴ってしまったけれど、
それからも、まつ毛でタマをとるようになってしまったので、
眠る時は一緒の部屋の中には入れないようにしていました。
その猫だけが問題児(問題猫)でしたが・・・
それで、一度あると繰り返すようになりますので、
特に子供さんが寝てる部屋には、
当分モモタちゃんを入れないように
注意された方がいいと思いますよ!
大人の猫になると大丈夫みたいですが・・・
幸い角膜の傷は深くはなかったので、
病院で洗眼と目薬で何度か治療したら
日数経過と共に治りました。
どうぞ、めりっささんお大事に!
<コメントの返事は不要です>
by チョコミント (2008-07-03 10:29)
私も危ない時ありました・・・瞼引っかかれただけで済みましたが・・・
お大事に。。。視力元にに戻るといいですね。。。
by あんみつ (2008-07-03 11:22)
一口にラベンダーと言っても、たくさん品種があるのには「ビックリ!」しました(;一_一)
さすがに、ハーブインストラクター様だけあって
わかりやすい解説をありがとうございます(*^^)v
この知識、身に付きましたヨ(*^_^*)
我が家には、ベランダにストエカスラベンダーとコモンラベンダーがありますが・・・
コモンの方が扱いが楽です!
フレンチラベンダーは、お天気が良いと
直ぐに貧血になってしまうので(>_<)冷や冷やしてます(^O^)/
by yu3py (2008-07-03 15:14)
モモタくんの猫パンチ事件、大変でしたね。
どうかお大事にしてよく目を休めてくださいね~。
by MOCOMOCO (2008-07-03 19:50)
目の具合いどうですか?
猫の爪、鋭いですから心配です。
無理しないでゆっくり回復してから再開してくださいね。
by ぐりこママ (2008-07-05 19:59)