『西の魔女が死んだ』の花とハーブたち [花&ハーブ]
2009年5月22日(金)
この春中学に進学した息子の、新学期が始まって間もないある朝のことでした。
「朝読書が始まるから、何か本を持っていかなくちゃならないんだけど、読んでない本が
全然ないんだ…」
息子がこう言いだしたのは、朝読書が始まる当日の朝の登校前…^^;
仕方なく一度読んだ本を再読しようとしていた息子ですが、
再読したいほどの面白い本でもなかったような口ぶりなので…
「お母さんの本、何か読みたいのがあったら持っていく?」と。
しかし、中1の息子が読みたい本が、母の書棚にあるんだろうか…^^;
読みやすそうなものはほとんど図書館で借りて済ませているし…。
かくして、私が勧める本は息子の気に入らず、息子が読んでみたいという本は
「お前にはまだ早い!」と言わざるを得ない内容が含まれていたりして…(^^;
なかなか決まらなかったのですが、
何冊かを見てみるうちに、母と息子が互いにOKとなったのが
この本でした。
昨年映画にもなりましたので、ご存じの方も多いでしょう。
出不精の私は映画を見そびれましたが(笑)
原作のこの本を読んだのは、文庫になった翌年あたりだったかと思います。
原作のこの本を読んだのは、文庫になった翌年あたりだったかと思います。
もともと児童文学のこの作品、易しい表現ながら内容は充実していますし、
そういえば主人公は中学生の女子…の設定でしたから、息子が読むにはちょうど良いのかも。
ただ、男子が読んでどう感じるのかな~という危惧がありましたが…。
数日後、読み終えた息子の感想は、
「最後のページで危うく涙が出るところだったよ」というものでした。
細かいことはいいです。
その感想が聞ければ十分。 そう思った母でした。
そう思いながら、内容の細部が思い出せず、私自身も再読することに。
まだ読んでいない方もいらっしゃると思いますので、
ストーリーの細部には触れないようにしようと思いますが、
この小説の中には、たくさんの花やハーブが登場します。
主人公のおばあちゃんが、身近な植物と見事に共生している「魔女」さんだから。
作者の梨木香歩さんは、イギリスで児童文学を学んだ方なので、
実際のイギリス暮らしの中で、日常に取り入れられているハーブの利用法を
作品の中にちりばめられたのではないかと思います。
今日は、この作品の中に登場する花やハーブの写真を集めてみました。
(すべて、私が育てている花とハーブです)
もしこの本を読まれる際には、ぜひ参考にしてみてください。
葉をサンドイッチに入れるのですが…当初、主人公まいはサンドイッチから抜いてしまいます。
ピリッとした風味がどうも苦手なのです…。
キンレンカが生えている畑の手前には、月桂樹の木がありました。
※洋風の煮込み料理の肉のにおい消しや風味づけに利用されるローリエ(ベイリーフ)です。
手前の黄緑の葉が、今春の新芽。
マラソン競技で優勝者に贈られる冠はこの月桂樹で作られていますね。
おばあちゃんは、毎年この実を摘み取ってジャムを作っています。
主人公、まいも手伝います。
※見た目には普通のイチゴとあまり変わりありませんが、
小指の爪ほどの大きさの実です。
小さいけど香りのよいイチゴです。
おばあちゃんは、バラの花の虫よけとして、バラの近くにニンニクを植えています。
※私の畑のこのニンニクは、トウが立ってしまいました。
トウ立ちすると、肝心のニンニクの実が育たなくなりますので、
本来はトウが立たないように育てます^^;
おなじみのハーブですが、おばあちゃんはこのミントとセージを畑の虫よけとして
煮だした液を畑に撒きます。
※上段左:コモンセージの花
上段右:パープルセージ
下段左:アップルミント
下段右:パイナップルミントの葉(花はジャーマンカモミールです)
そして、物語の中で、主人公まいが「ヒメワスレナグサ」と名づけたお花
花の直径は2ミリ程度。
小さなお花は「ヒメ○○」という名前がついているものがありますので、
まいがつけたヒメワスレナグサという名前はぴったりですね。
小さなお花は「ヒメ○○」という名前がついているものがありますので、
まいがつけたヒメワスレナグサという名前はぴったりですね。
『西の魔女が死んだ』、とてもいいお話ですので、まだ読んでいない方はぜひどうぞ!
その際には今日の記事を手引きとして見ていただけたら嬉しいです。
作中の「銀龍草(ギンリョウソウ)」の写真をご紹介出来ないのが残念ですが…
作中の「銀龍草(ギンリョウソウ)」の写真をご紹介出来ないのが残念ですが…
ギンリョウソウ、昨年の6月に、こぎんさんが写真をアップしていらっしゃいます。
こぎんさんが駒止湿原で撮影されたギンリョウソウはこちらから…
母と息子が同じ本を読んで、感動を共有できるようになったとは、嬉しい限りです。
息子の成長をしみじみ感じた瞬間でした。
白目の部分がブルー系のネコの目は、フラッシュ撮影すると瞳が赤く光ってしまいます。
チコは両目、モモタは右目が赤く光って…ちと魔女的雰囲気です。
しかしモモタは♂ですから… 魔男?!(笑)
しかしモモタは♂ですから… 魔男?!(笑)
チコのキャリーバッグでくつろぐモモタとモモタのキャリーバックで遊ぶチコ…
この二人、トイレも本来の自分のものでない方を使いたがるのは…何故?
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タグ:本
確かにナスタチュームの花殻をつむとき、刺激的な香りがしますね^^;
by ゴーパ1号 (2009-05-22 22:52)
ギンリョウソウの記事を覚えていてくれて、嬉しい限りです。
リンク、ありがとうございます。
「西の魔女・・・」は映画でしか見た事がないのですが・・・
6月に小淵沢に行く予定があって・・・なんとか足をのばして、
ロケ地のお家に行きたい!! と思っていたところです。
息子さんと共感できる本って、いいですよね。うちは何かあったかな?
今じゃ、読むのがないと、なんかある~~? って私の方が聞く側です。
ナスタチュームって、食べられるらしいですが・・・マジっすか?
って香りですよね。
by こぎん (2009-05-22 23:32)
もうすぐ公開となる映画、〝剱岳〟が気になっています!
珍しく嫁も、見に行きたいといっています。
私の中1男子にお奨めの本は・・・
ちなみに私が中学生の時に読んだ本で印象に残っているのは、
〝石狩峠〟と遠藤周作の〝金と銀〟かな!
by CARRERA (2009-05-22 23:33)
■ゴーパ1号様
ですね~。香りが強すぎると美味しくないですねー。
■こぎん様
リンク、快諾いただきありがとうございます。
映画のロケ地は小淵沢だったのですか。せっかく近くまで行くのでしたらぜひ観てみたいですよね! もし行かれた際には…また、お写真期待しています!!
ハーブ類って、香りの個体差が大きいので、「これ無理」って思うものも結構あったりしますね^^;
■CARRERA様
読書家ですねー!
石狩峠…なるほど、いいかもしれませんね。
遠藤周作は私も結構好きで読みましたが、「金と銀」は読んでいないです。まずは私が読んでみますねー。
ありがとうございます。
by めりっさ (2009-05-22 23:54)
ハーブのお花は、素朴で美しいですよね、
文庫本で読んでみたいです(*´ー`*)
ユウレイタケ、中々見つけられません・・・
by aya (2009-05-23 00:11)
「西の魔女が死んだ」カートに入れました(^_^)
これって作者は日本の方なんですね。(映画も観てないし・・)
ちなみに自分は中学高校時代はあまり本を読まなかったかも。
・・・それか良い本に出会わなかったか・・・
by HEIJI (2009-05-23 01:18)
『西の魔女が死んだ』、映画も見たいし本も読みたいと思っていました。
ハーブや花がいろいろ出てくるんですね♪
益々読みたくなりました!
私もいつか息子と同じ本を読めたらなぁ…
そして、同じような気持ちになれたらなぁ、そんなふうに思いました。
by かな (2009-05-23 01:47)
おはようございます^^
映画にも本にも、これは全然縁が無いよう^^
知らなかったです。
モモタ君たち結構上手くいってるみたいね~^^w
by mimimomo (2009-05-23 04:42)
お互いのトイレを使いあうのは、
それぞれが自分の存在、縄張りを主張している
…のかもしれませんね。排泄は一種のマーキング
行為でもあると、言われていますから。
by MORIHANA (2009-05-23 06:55)
「西の魔女~」はブログで知って、教えてくれた人と仲良くなり、
それからまた輪が広がって、キュウリグサがその辺に生えている
ことを知って、ブログに載せて・・・、そんな思い出深い本です。
おかげでまた、いい話が聞けたし。新たに物語が広がる感じです。
by 春分 (2009-05-23 07:26)
いいお話でしたよね。
また読みたくなりました^^
by じむ員 (2009-05-23 08:42)
朝の読書、良いですねー。 ^^
自分が読んだ本を薦める…、多くの言葉を交わさなくても素敵な対話が出来そうですね。
まだ読んでないし観ていない「西の魔女~」、絶対好きな本だわと最初に知った時に直感しました。お楽しみはもう少し後にとっておきます。アリスン.アトリーの「時の旅人」も好きでした。
白いお二方、微妙な関係ですね。
まだ目が離せない状態?
by 畑の帽子 (2009-05-23 09:30)
まだ読んでません!娘に借りなくちゃ!!(うちはいつもこうです)
2ニャンズはお互いのことをもっとよく知ろうと努力しているのでは・・・?
by お好み焼き屋のおばちゃん (2009-05-23 11:44)
はじめまして~私は、hanaと申します。
タケノコさんのところから参りました。
めりっささんのブログは以前から読ませて頂いておりました。
「西の魔女が死んだ」・・・本も映画もまだですが、清里のロケ地は去年の夏見てきました。
シャーリー・マクレーンの娘さん、サチ・パーカーさんがおばあさんの役でしたね。
家の庭の、ワスレナグサはもう種になってしまっております。
by hana2009 (2009-05-23 12:10)
ワイルドストロベリー?
へびいちごだと思った^^;
by 多夢 (2009-05-23 13:50)
本、映画とも知りませんでした。
随所にハーブを挟んで紹介して下さり、少しは見えてきました。
お二人とも本好きなんですね(*^_^*)
by puripuri (2009-05-23 19:52)
こんばんは。 朝読書…いい習慣が学校であるんですね。
映画、見たいと思いながら、近くでやってなかったのでみませんでした。本も読んでみたいですね。
家も、私が昔良かったと思った本を、娘に教えてあげたりします。
同じ本や映画で、感動をわかち合うのっていいですよね。
by marilyn (2009-05-23 22:45)
はじめまして、ご訪問ありがとうございます。
「西の魔女が死んだ」いいお話でしたね。映画は見に行かなかったけど。
ハーブ、こうやって実物をみるとお話の内容もよくわかります=^^=
by kumimin (2009-05-23 23:06)
見ました DVDで
かなり感動しました! 最後は涙しました。
音楽と映像も楽しみました・・・・・・・。
by あずき* (2009-05-24 01:01)
はじめまして!
「西の魔女が死んだ」・・・3年ほど前に読みました。
私も再読してみたくなりました。
息子さん 素直に育っていて楽しみですね。
(ハーブや猫ちゃんに囲まれての生活・・・いいですね!)
by ララアント (2009-05-24 17:24)
息子くんはかなり読書されているのですね!
読書は好奇心も刺激されるし読解力や思考力が伸びるし自分の好きな分野が見つかるかもしれませんよね。
今は映像が氾濫しているからDVDのスイッチ入れればストーリーが右から左に流れちゃうでしょう~?
本だと自分の頭のスクリーンに映像を映すことになるから、それの積み重ねって実は非常に大きいらしいですよ。
しかし私は、あ~、最近本読んでないなぁ(笑)。
by カズ (2009-05-25 08:54)
>「読んでない本が全然ないんだ…」
息子さんのこの言葉に感動させられました!
うちの娘だと、「読んだ本がないの・・・」ですよ!(笑)
流石に読書好きなお母さんのDNAの良い影響ですね!
”西の魔女が死んだ”のガーデンをしばらくPCの壁紙に
使っていたことがありますが、DVDは観ましたが、
本は読んでいません。
あらすじを読んでいたので、
ワイルドストロベリーを摘むシーンを自分なりの
イメージを描いていたので期待していましたが、
DVDで見たら随分違っていました。(^_^;)
by チョコミント (2009-05-25 11:24)
CMからの息子さんにお勧めの本を忘れていました!
椎名 誠の本はどれも面白いですが、
「あやしい探検隊」シリーズは面白いと思いますよ!
ちょっと冒険心もありますし・・・
男の子向けだと思いますよ!(^v^)
by チョコミント (2009-05-25 11:29)
こぎんさんの所から参りました。
週末に早速本屋へ出かけ、「西の魔女が死んだ」を入手して読了しました。
良い物語でした。私の母方の祖母の事などを思い出しました。
坊ちゃんとの会話、羨ましいですね。どうぞよろしく!
by selybar (2009-05-25 23:13)
私、DVD借りようと思っていたけど、いつの間にか、タイトルを忘れてたんです。
「西の魔女が死んだ」ですね。やっぱり、映像で見たいので、DVDで失礼、って感じになりそうです(^_-)-☆
by MERRY (2009-05-26 17:51)
「西の魔女が死んだ」これって、最近DVDになりましたねぇ~(*^^)v
内容もさることながら
映像も奇麗でしょうから(*^^)v
早速、TUTAYAでレンタルして来ます(^_-)-☆
めりっさ様は、女学生の頃から
大変な読書家で、たくさんの難しい本を読んでましたね(*^_^*)
今は、若干ロハス思考の書籍かな?
by yu3py (2009-05-27 15:15)
私も数年前に読みました^^ 映画はまだですが
主題歌を歌われている手嶋葵さんが好きで(漢字合ってるかな・・)
主題歌を聴くと映画のシーンを想像してしまいます^^*
息子さんの一言、嬉しいですね^^
by mocotan (2009-05-27 20:38)
とてもすてきな記事でした
私は映画からこの作品に入りましたが、
本から入った方がイメージが広がる気がしました
ハーブを利用して 暮らしを楽しむ きもち
ずっと広げたいですね
私がこの作品で一番印象的だったハーブは
ラベンダー畑にシーツを乾かすところ・・
ラベンダーとお日様のにおいがシーツにいっぱいになって・・・
この作品を読んで感動できる息子さん
中一でその感性が持てるというのはすごくしっかりしてると思います!
by Natures工房-晶- (2009-05-27 22:02)
昨年でしたか公開の映画も話題になっていましたね。
その中に出てくるハーブに目がいくのはさすがめりっささんといった
ところでしょうか。
モモタくんとチコはなんで逆なんだろう・・・・
by タケノコ (2009-05-27 23:40)
こんにちはーめりっささん。
先日はバタバタしててコメントも残せず。。。再度お伺いです。
「西の魔女が死んだ」映画も原作もまだでした。
内容素敵な印象受けました。
これは少しづつでもいいから読みたいと思います。
生活に溶け込んだハーブの香り、いいですねー
バラの下に植えてあるのはウチはミントくらいでしたが
あれこれ活用したいですね。そうそう畑にも使えそう!
by にこちゃん (2009-05-28 11:17)
西の魔女・・は私も観てみたいベストです。
ハーブはそんなおとぎの国に誘ってくれる植物ですね^^
ひとつひとつ思い出しながらぜひ読んでみたいと思います。
ブルーアイの赤目現象として聞いた事があります。
でも魔男では可哀そう^^;
我が家でもまるで上書きするようにやってますよ (^w^)
by みぃ (2009-05-28 15:27)
モモタくんとチコちゃん、お互い「隣に芝生は青い」
状態なのでしょうか?(笑)そんな感じですね。
うちの庭にも月桂樹の木があって
煮込み料理の時にはもちろん使っています。
by kuwachan (2009-05-28 20:20)
息子さんと、とっても良い関係ですね。
『西の魔女が死んだ』は、他のブログでも、とても評判が良いですね。いつかはと思って、なかなか実現できていません。
魔男(間男)には、爆笑でした。
お互いが気になるんでしょうかねぇ?面白いですね。
by SAKANAKANE (2009-05-30 15:40)
勉強になります。 ^^
by よしあき・ギャラリー (2009-06-10 05:33)