オオイヌさん似の白い小花~小石川植物園 [山野草・雑草・自然観察]
2012.4.5 thu.
さて、小石川植物園に戻ります。
前記事の最後の写真はオオイヌノフグリでしたが、そのオオイヌノフグリに似た白い小花が
小石川植物園内のあちこちに群生して盛大に咲いていました。
これは何っ? と気になりつつも調べる手立てもなく、
家に帰ってから植物図鑑やら検索やらで調べてみるもなかなかわからず…
「イヌノフグリ シロバナ」で検索してみたところ、ありました!
コゴメイヌノフグリというお花でした!
コゴメイヌノフグリ
学名:Veronica cymbalaria
分類:ゴマノハグサ科クワガタソウ属一年草
原産地:地中海沿岸地方
日本では、1961年に小石川植物園が種子交換でヨーロッパから種を入手し、
栽培を始めたそうです。
現在では逸出したものが都内各地の空き地などで見られるとのこと。
ヒメオドリコソウ(シソ科オドリコソウ属)の周囲にも。
カキドオシ(シソ科カキドオシ属)とも仲良く!
こちらはオオイヌノフグリ(ゴマノハグサ科クワガタソウ属)とトウダイグサ(トウダイグサ科)
ヒメオドリコソウも群生すると綺麗ですね!
さて、話は変わります。
我が家の目の前には、ここ5~6年人が住まなくなった古い大きな家がありました。
シンボルツリーの大きな桐の木もひときわ目をひく家でした。
我が家の庭よりずっと広い裏庭には、春にはフキノトウが芽吹き、
オオイヌノフグリやカラスノエンドウやツユクサなど数えきれないほどの
野の花が咲き、ノビルが実り、
6月には縁の下でタヌキが子育てをし、
夏にはカラスウリの花、秋にはヌスビトハギ、
はびこりすぎてちょっと厄介なクズのツル…。
木々には一年を通していろんな鳥たちがやってきては
にぎやかなさえずりを聞かせてくれる、
そんな庭のある家でした。
私のブログの過去記事でも、この裏庭の自然の営みを
折に触れて紹介してきました。
3月下旬、この家の取り壊しが始まりました。
ちょうどフキノトウが芽吹き、スイセンが花盛りとなった頃でした。
裏庭の木々が切り倒され、
建物が少しずつ崩されて撤去され、
前記事のオオイヌノフグリはあの写真を撮った翌日に掘り返されて、
ゴミとしてどこかへ運ばれていきました。
そして最後に残った大きな桐の木も、昨日ついに切り倒されてしまいました。
十数年間すっかりなじんできた風景が、ほんの10日ほどの間にすっかりなくなり
今は黒々とした土がむき出しの更地となっています。
仕方のないことなのでしょうけど
淋しいですね……。
脱走した我が家の白ネコモモタくん、なじみの草薮がなくなり、
所在なげに我が家の庭をウロウロしていました。
タヌキさんが次に子育てをする場所が無事に見つかると良いのですが…。
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風景が変わるのはなんとも淋しいものですよね。
ましてや、自然が豊かだったところとなると……。
震災があって、あれからよく考えてしまうのが、
「人の営みってなんなんだろう」ということです。
原発にしてもね…おかしいことばかりで。
人が生きているから、起きてしまったということもあるわけで、
いかに自然と共存するか、ものすごーく考えてしまいます。
でも、自然に目を向ければ、そこに草花や樹木は文句を言わず
生きているんですよね~。ちゃ~んと季節の移り変わりも感じで。
見習わなくては、と思います。そして敬わなくては…^^
キレイなお花の写真をありがとうございます!
by toro (2012-04-06 09:25)
こんにちは^^
住宅地もあっという間に変貌を遂げますね。わたくしが住んでいる地域も
よく家の形が変わります(-- 住人も、親の代から子の代に変わるとき
売り渡したりでね~
ちょっと淋しいですが、子供の少なくなった今、風景が変わるのは
止むを得ない事かしらね。
モモタ君ちょっぴり淋しいかな^^
by mimimomo (2012-04-06 09:58)
こんにちは。
私のうちの近所の場合、大体の場合相続によるものと思われますが、
木々や草花のあるお庭が取り壊されてしまう姿を目の当りにすると
仕方がないことと言え、悲しくなります。
ここ数年で、ご近所の桜、梅の大木が次々と家の改築で
切り倒されてしまいました。
数十年前うちが家を建てた時にもそうだったのかもしれないので
時代の流れとともに仕方がないことですね。
by kuwachan (2012-04-06 12:17)
「消える」ってあっけないのですよね。。。
by ゴーパ1号 (2012-04-06 23:43)
家の前の馴染みのある景色
とくに、野の花や木々たちが楽しませてくれていたら
取り壊されるのは、本当に寂しいですね。
モモタ君もがっかりでしょう。
オオイヌフグリの青い色いいですよね^^
by アールグレイ (2012-04-07 11:22)
春一番の小さな花たちですね。
なじんだ風景が 人の手で壊されてしまうことは
本当に寂しいですね。
桐の花が咲いていた風景を想像します。
たぬきさんたちは次のねぐらをさがせたのだろうか。
気になりますね。
by タックン (2012-04-08 15:58)
ご近所で、無くなるのは寂しいですね、またそんな素敵なお庭が
あるのだから尚更です。
木もどこかで植えられたらいいのに・・・。
珍しい色の花、まだ見たことは無いです、この辺りには無いですね(´^`)
by aya (2012-04-08 21:56)
コゴメイヌノフグリは初めて知りました、私も小石川植物園は未訪問なので、是非と考えています。
by きゅー (2012-04-10 23:04)
うちのマンションの周りも雑木林がマンションになったり、大きな木があった家が10数戸の建売分譲になったりしてます。
跡地、やっぱり、建売とかできるのかな・・。
by MERRY (2012-04-11 18:15)